単純に海外旅行保険を解明
「おしろいののりも悪くなって……」と。
信じられないことだが、それほど紫外線が強いということか。
店の壁面にはマチャプチャレとアンナプルナ山群のきれいな写真を3枚、全紙に引き伸ばし、額入りで飾ってあった。
「私、この山に登ってきたのよ」というのが、ママさんのご自慢である。
シェルパとはチベット系のシェルパ族のことで、チベット語で「東方の人」という意味だ。
ネパール北東のエベレスト山麓に近いソロ・クンブ地方に住む高所住民。
長い期間をかけてチベットから移住してきた人たちで、宗教(ラマ教)、生活、文化共にチベットの流れをくんでいる。
最初にヒマラヤを開拓したイギリス人が、高所に強い彼らを登山に協力させるために訓練したので、シェルパとは山案内人の代名詞のように使われることになった。
前述のT両氏や、エベレストを10回も登頂したA・R氏もシェルパ族だが、最近ではマガール族のシェルパとか、夕マン族のシェルパなどといわれるようにネパールで登山やトレッキングをするとき、たいていの場合はシェルパの世話になるものだ。
エベレストに初登頂したE・H卿は、シェルパのT・N氏と登頂し、マナスルに初登頂したI氏もシェルパのG・N氏と共に登頂した。
最近では登山隊の隊員だけで登頂し、シェルパには高所ポーターとして協力してもらうケースが多い。
シェルパ族の最も一般的な名前は、生まれた日の曜日からつける。
日曜=ニマ、月曜=ダワ、火曜=ミンマ、水曜=ハクパ、木曜=プルバ、金曜=パサン、土曜=ペンバとなる。
1週間は7日しかないから同名の人が多くなるので、名前に出身村名や気にいった単語をつけて区別する。
例えばダワ・ツェリンは、月曜生まれの長命さんということになる。
それでも同姓同名が多くなるのは、致し方ないだろう。
ポカラやカトマンズのホテルで、日本人客が山で世話になったシェルパをホテルに招き、レストランでウェイターといい争っているのを見かけたことがある。
つまり、注文した料理のうち、シェルパの分だけが運ばれてこないためだ。
インド系のウェイターにしてみれば、自分より身分の低いシェルパに、どうして給仕しなければならないんだ、というわけだ。
これはシェルパに恥をかかせた当の日本人こそ悪いのだ。
ここはネパールで、未だにカースト制が存在するという事情を知っておかなければならない。
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